レイジー
Eno.3821 レイジー
種族 | 人間 | |
性別 | 女 | |
年齢 | ??? | |
所属世界 | ??? | |
趣味 | 読書 |
詳細
概要
秘密結社『蒼焔の辺獄』。表向きは街の清掃をしたり祭事に屋台を出したりと地域に根ざすクリーンな秘密結社として知られている。一方、裏では社会で裁けない悪党たちの暗殺を一手に引き受けていると囁かれ、国家から要観察対象組織としてマークされている。
そして彼女、レイジー(本名:コブラ・ザ・レイジーファング)こそ噂の『蒼焔の辺獄』所属の暗殺者の一人である。
いきさつ
ある日届いた一通の手紙。見たことのない文字で書かれたそれは、最初はよくあるいたずらの一種かと思われたが、組織内の物好きな学者たちが調べたところ規則性を発見。れっきとした暗殺依頼文であると発覚する。
組織では依頼はどんなものであろうとその真偽を確かめ、依頼の正当性が証明されれば組織の正義に則り対象を暗殺しなくてはならない。
どこの国からの依頼か分からないどころか、調査の結果では依頼文に使われた紙や筆記器具は異界のものではないかと言う。この難しい依頼に白羽の矢が立ったのは期待の新株、レイジーその人であった。
『依頼文』
→結末
2016/9/25に塔に赴き決着。
敗北するが依頼人からキャンセルが入り和解。キャンセル料として2万円の徴収を約束し故郷に帰還する。
能力面
戯書世界では本業を隠しヒーラーとして活動している。
身体的にはあくまで訓練された人間レベルだが、人を油断させ対象に近づくのが得意。また、座学の成績は優秀で現在でも人体の構造や薬学知識を治療に生かしている。
性格面
基本的に温厚で誰も不幸にならない世界を望んでいる。だが、経験上それが叶わないことを知っており、多くを救うために犠牲はやむを得ないという精神で仕事をしている。
そういった性格上、真に暗殺すべきと思った対象でなければ仕事をせず、結果与えられた名がコブラ・ザ・レイジーファング「怠惰な蛇の牙」。「ダサすぎる。そもそもコブラって……」と本人は1ミリも気に入っていない。尚、正直PLも悪ノリで決めたが後悔している。
実用的な情報
『DF相互100以上』
私のエピローグ、そして誰かのプロローグ
町が騒がしい。甲冑のぶつかり合う金属音が至るところを駆け回り、人々は恐れ家の中に閉じこもっている。
声高に、教皇を暗殺した凶悪犯が近くに潜伏していると告げる声が響く。
まさしく大混乱だが、もうすぐ更に大きな事件が起きるのだ、と狭い路地に足を投げ出し私は薄く笑った。
教皇の裏の顔、彼の率いるもう一つの組織で何をしてきたか。すぐに明らかになるだろう。
かつては愛すべき養父だったが、彼は私を裏切り、民を裏切ってきた。これは正当な報いだ。
後悔はない。私が彼を信じて葬ってきた政敵たちへの謝罪の念以外は。
裁きは私が死んだ後に待っているだろう。そして恐らくもうすぐ、その時は来る。
いざ自分が死を迎えるとなると体が震える。あの男から受けた傷によるものかもしれないが、もし恐怖からならばなんと無様なことか。
多くの命を奪ってきた私が今更。覚悟していた当然の末路だというのに。
恐れることはないはず。
ここで惨めに息絶えたとて、あの世界の技術で遺してきたあの子が私の存在を受け継ぐ。
勝手だろうか。恨まれるだろうか。あの子はどう思うだろう。
私の罪と汚い部分は全て私が持っていくが、奪うものに対して私が残せるもののなんと少ないことか。
願わくば、平穏な世界で平凡に生き、私の嘘にまみれた裏の顔を真実で塗りつぶして消し去って欲しい。
「……そういえば、ちゃんとした名前をつけてあげるの。忘れてたなぁ……」
路地の向こうから人の声が聞こえてくる。どうやらここまでのようだ。
私の分身、私の……娘。あなたの行き先に安息の光があらんことを。
- 最終更新:2018-04-18 19:08:12